
【トーク】
−中央競馬に物申す−
カジノドライヴは善戦?
初めて関西で開催されたジャパンカップダートは多くのファンが詰めかけ
て、それなりに盛況だった。今年の注目は外国馬でなく、日本馬でアメリカ
のダートGIIを勝ったカジノドライヴ。結果はカネヒキリからコンマ5秒差
の6着。3歳馬で、アメリカ帰り緒戦を考慮すれば善戦とする一方、ヴァー
ミリアン、サクセスブロッケンに次ぐ3番人気からすれば物足りなかったか
もしれない。
カジノドライヴは登録馬の中で賞金ランクが最下位だった。ジャパンカッ
プ、ジャパンカップダートにはレーティングで上位馬が出走できるという特
例が適応されたわけである。ただし、こういう規定があったなどと知る人は
ほとんどなく、降ってわいたような大抜てきの印象を受けた。
競馬のレーティングとは、レースごとにその馬が出した能力を数値化した
もので、国際的には何か月に一度の割合で発表される。だが、それは「絶対
評価」でなくて「相対評価」である。皮肉なことに、勝ったカネヒキリは長
期のブランクがあり、その復帰戦も着外だったため、レーティングに記載さ
れていなかった。
絶対的な数値でないものに対して優先出走圏を与えることの是非はもっと
議論してしかるべきだろうし、それが大勢意見であるならほかの重賞レース
にも適応すべきである。ジャパンカップ、ジャパンカップダートだけが特別
であっていいわけがない。
カジノドライヴの能力は認めたうえでの話である。年齢やキャリアを考え
れば、来年以降はさらに強くなっているに違いない。そういう馬であればあ
るほど特例事項で救われての出走であってほしくなかった。特例で出走でき
た馬の裏には悔しい思いの陣営がいる。来年はすっきりとしてこの国際レー
スを迎えたいものだ。