【トーク】
−中央競馬に物申す−


増沢騎手、金沢で勝利

 女性騎手日本一を決める「レディースジョッキーズシリーズ」が今年も始 まった。11月18日の金沢を皮切りに、28日が高知、12月3日の荒尾をファイ ナルとして、各2レースずつの6レース、その総合得点で優勝が決まる。今 年は10人で、その中にはJRAの増沢由貴子、西原玲奈の2人も参加してい る。  第1ラウンドの金沢では加賀友禅賞とイーバンク銀行賞が行われたが、第 1戦の加賀友禅賞で増沢騎手が勝利した。中央競馬ではほとんど騎乗の機会 に恵まれない女性ジョッキーが久しぶりの美酒に酔った。同騎手は第2戦で も4着に入り、この時点で31ポイントを獲得、首位に立った。西原騎手は3、 6着で20ポイント。まだまだチャンスはある。  来年の競馬学校新入生には久しぶりに女性が合格したが、最近はその数が めっきり減っている。一方、地方競馬に目を向ければ、第一人者の宮下瞳騎 手は60勝以上を挙げ、東海地区で12位だし、今回は出場していないが、山本 茜騎手という有望な人もいる。岩永千明騎手は金沢2戦目のイーバンク銀行 賞を勝って27ポイント、2位につけているし、地元の荒尾でも奮闘中だ。  地方競馬の先の3人は別格で、ほかの女性騎手はなかなか勝てないようだ が、中央競馬はそれ以上に惨憺たるものである。現在、中央競馬の女性騎手 はレディースに参加の2人だけで、こういう大会でもないと、騎乗する機会 すら難しいのが現実である。  世界には男性ジョッキーを凌ぐほどの活躍をした人がいるし、女性トレー ナーも珍しくない。中央競馬だけが取り残されたような気分である。馬の国 際化は大いに結構。しかし、人もまた財産で、ことに女性が気持ちよく働け たり、挑戦しようとする環境づくりを本気で考えなくてはならない時期かと 思われる。とりあえず、増沢、西原両騎手には今年のレディースシリーズで 頑張って、存在感を示してほしいものだ。