
【トーク】
−中央競馬に物申す−
新人記録更新の勢い
北京オリンピック真っ最中。期待ほどでない選手がいる一方で、思いもか
けなかった選手の活躍に一喜一憂して、テレビにクギ付け状態の人も少なく
なかったに相違ない。大きなスポーツの大会は数多いけれど、「五輪」は格
別という思いを新たにさせられた。「勝ち」と「負け」のある世界では、努
力が必ずしも報われないが、決して徒労ではない。努力する姿勢は誰かが見
ている。
中央競馬にも「熱い男」が出てきた。3月デビューの三浦皇成騎手は8月
10日、函館2歳Sを勝って42勝目がうれしい初重賞となった。関西では川田、
藤岡佑騎手などが台頭しているが、関東にも待望の新風が吹いた。
新人ジョッキーの最多勝は昭和62年の武豊騎手で69勝。正直いって、この
記録が破られることなどないだろうと思っていた。ところが、三浦騎手は69
勝どころか、80勝ラインすら超えかねないペースで白星を量産している。二
世ジョッキーとかの恵まれた環境でないのだから、この働きにはびっくりだ。
同じ日、新潟では河内厩舎が開業初の重賞を手にした。これまで天皇賞・
秋をはじめ2着は6回。届きそうで阻まれていた。難産の末の1勝は楽勝。
勝つ時はこんなもの。これを契機に秋は重賞で活躍の可能性が出てきた。
マルカシェンクを関屋記念勝ちに導いた福永騎手。これまでJRA重賞を
60回以上も勝っていながら、今年はまだ未勝利だった。それだけに、誰より
もホッとしたに違いない。歯がゆかった思いにピリオドが打てたことでどう
変わるのか。三者三様、後半戦の働きに注目したくなる。