
【トーク】
−中央競馬に物申す−
難しい判断
追い切り後の馬体重の発表が始まった。この夏、いくつかの重賞レースで
試験的に実施して不都合がなければ、秋からは本格的になるものと思われる。
7月27日の函館記念が、その第一弾である。休み明けの馬については参考資
料になるだろう。ただし、函館記念はほとんどが滞在で、今度の日曜に行わ
れる小倉記念とはかなり様子が違ってくるはずだ。
しかし、木曜の馬体重まで必要があるのかという声も聞かれる。しかも、
追い切り後の馬体重は義務でなく、厩舎独自で計るから、当然誤差が生じる。
また、体重を計るといっても人間のように簡単に体重計に乗せられないから、
そこにアクシデントが起こる可能性は否定できない。
レース当日はほとんどの場合で輸送がある。極端なケースでは木曜計量と
当日では10'キロ*、20'キロ*の差が出る。輸送で激しく減ったのか、減るべくし
て減ったのかの判断が難しく、また、その時点まで事が進めば確かめるすべ
もない。
馬券を買う側の心理としては、木曜計量から大幅に減っていれば(まれに
は増える馬もいるだろうが)、伸ばしかけた手も引っ込めてしまう。あとで
ホゾをかむくらいなら、馬体重の発表は当日だけでいいなどと思いかねない。
追い切り後の馬体重発表は上手に使えば貴重な資料になる。どう咀嚼して
勝ち馬探しにつなげるかが問題で、増えた減ったに重きを置きすぎは危険か
もしれない。今回の試験導入にあたって、そのへんのところをしっかりとわ
きまえていたいものだ。