【トーク】
−中央競馬に物申す−


白い馬体が躍った

 18日(水)のナイター競馬、川崎の関東オークス(交流重賞)はユキチャ ンが8馬身もの差をつけて快勝した。500キロ近いグラマーだが、その名のごと く真っ白な馬体が躍ってファンを魅了した。白毛馬の重賞は少なくとも日本 では初の快挙である。  日本の場合、サラブレッドは1年に9000頭近い登録がある。その中で最も 多いのは鹿毛、次いで黒鹿毛。白に近い芦毛は相当数生まれるが、真っ白な 馬(白毛)は1年に1頭生まれればオンの字くらいである。競走馬に育った 数も少ないから、重賞レースに縁がなくて当然ともいえた。  ユキチャンの母シラユキヒメは96年生まれの、これも白毛。青鹿毛のサン デーサイレンス、鹿毛のウェイブウインドとの交配で白毛が出た。そして、 シラユキヒメは繁殖牝馬として03年にシロクン、04年にホワイトベッセル、 05年のユキチャンと3年連続で白毛馬を生んだ。希有な例である。よほど 「白」の遺伝子が強いのだろう。  そのユキチャンを勝利に導いたのは初コンビを組んだ武豊騎手。昨年は調 子の出が遅く、一時は絶望的なほど勝ち星で差をつけられたものだが、今年 は早くも独走状態に入っている。勝ち星に関しては何の問題もない一方、ど ういうわけか、大レースで勝てない。苦しんだ昨年でさえ、この時期までに GIを含む8つのJRA重賞を物にしていた。比べて、今年はさみしい。  ユキチャンは白毛馬の重賞勝ち馬として、歴史の1ページをしるした。そ れを演出したのが武豊騎手であってみれば、一気に勢いを取り戻す可能性が 高くなる。実際に、19日のホッカイドウ競馬の交流重賞も勝った。ユキチャ ンの今後には注目を欠かせないが、中央競馬での武豊騎手の軌道修正にも注 目したい。