
【トーク】
−中央競馬に物申す−
セーフかアウトか
オークスは後味の悪いことになった。勝ち馬が直線で内に斜行、これによ
って3、5着馬が大きな被害をこうむったものである。着差がわずかだった
だけに、あの2頭を買っていた向きは地団太を踏んだに違いない。審議の結
果は到達順位通り確定のうえ、ジョッキーに実効2日間騎乗停止というペナ
ルティーが科せられた。
パトロールフィルムを見た印象では2年前、エリザベス女王杯のカワカミ
プリンセスよりきつかったように映ったものである。アウトかセーフかの判
断は人それぞれで異なって当たり前。その道のプロがセーフと判定したもの
に異議を挟むつもりなど毛頭ないし、また、今回のことではないが、インタ
ーフェアすれすれの行為などはプロとして許されていいはずである。
降着制がいいのかどうかは別として、不利をこうむらなかった馬の繰り上
がり1着には違和感を禁じ得ない。とはいえ、不利を受けた馬がまともに走
れば何着だったかなんて、誰にも判断の下しようがない。だからこその降着
制度で、理屈では分かっていても、今回のようなシーンを目の当たりにする
と、釈然としないのも確かである。
レース中の不利も勝負のうちと考えれば、降着でなく、到達順位を認めて
払い戻し、騎手へのペナルティー、賞金の返還などを求めるというのもひと
つの選択肢かもしれない。どれを採用しようと矛盾や問題は付いて回るし、
解決もできない。それを承知のうえ、この際だ、降着制度を考えてみるのも
無意味ではない。