【トーク】
−中央競馬に物申す−


5年目の晴れ姿

 桜花賞ほどではないが、皐月賞も波乱で幕を閉じた。1番人気のマイネル チャールズが3着に敗れて、馬単は2万円余りをつけた。キャプテントゥー レの鮮やかな逃げ切り。皐月賞の純粋な逃げ切りは意外に少なくて、昨年の ヴィクトリーにしても出だし中団で、途中からのハナだった。中山のコース 形態を考えると、もっと逃げ切りが多い印象を与えるが、そうでなかったわ けだ。  デビュー5年目の川田将雅(ゆうが)騎手にとっては7つ目のJRA重賞 がうれしいクラシックのタイトルになった。父が佐賀県競馬の調教師である 彼は、競馬には恵まれた環境で、栴檀は双葉より芳しとでもいうのか、04年 のデビュー以来、1年ごとに勝ち星を伸ばしている。22歳、前途洋々の若タ カである。  1番人気のマイネルチャールズは出足が伴わず中団。各馬のマークもきつ くて身動きが取りづらい位置取りで、追い上げて届かなかった。人気馬ゆえ の安全策を取らざるを得なかったことも、惜敗の原因かもしれない。  松岡正海(まさみ)騎手は川田騎手より1つ上の23歳。こちらもデビュー 5年目の昨年、コイウタでJpnIを制しており、その軌跡は非常に似通う。た だ皐月賞は、昨年サンツェッペリンで大魚を逸し、今年もまた悔しい3着に とどまった。やがては必ずクラシックジョッキーに輝くだろうが、生みの苦 しみを味わっているかのようだ。  残念なことにキャプテントゥーレはレース後に故障が判明、今年中の出走 はあきらめざるを得なくなった。一方のマイネルチャールズは元気。ダービ ーでは新たな強敵が現れるに違いないが、皐月賞を良薬として、その経験を 生かせば、きっと結果は付いて来る。若いダービージョッキー誕生で新風を 吹き込んでほしい。