【トーク】
−中央競馬に物申す−


小さな体で大きな桜

 桜花賞トライアルが済んだ。期待の大きかった角居厩舎のポルトフィーノ、 トールポピーがともに敗れ、そういう意味では波乱だったかもしれない。桜 本番は巻き返すとして、どうやら今年の桜花賞は混戦ムード。昨年のように 傑出した2、3頭の存在は見当たらない。  チューリップ賞を勝ったエアパスカルは418キロ。ここ10年では、平成12年の ジョーディシラオキの426キロを下回る最軽量の優勝馬である。さらに、フィリ ーズレビューのマイネレーツェルは400キロを割って396キロ。これもまた、この10 年で最軽量だった。中、大型が主流の現在、こういう年は珍しい。  昨年はチューリップ賞にウオッカ、ダイワスカーレットがいて1分33秒7 で決着のハイレベル。フィリーズレビューの方もアストンマーチャンで1分 21秒8をマークしている。桜本番もこの3頭が抜けた存在とされ、事実、チ ューリップ賞1、2着が順位を2、1着と替えただけの平穏な年だった。  今年は重賞のたびに勝ち馬が変わるし、チューリップ賞、フィリーズレビ ューとも勝ちタイムは平凡な方にランクされる。昨年と比べるのはいくら何 でもかわいそうだが、出走の18頭すべてにチャンスがありそうな桜花賞もま た、馬券的な面からの楽しみが増す。  小柄な女王も結構いる。最近では平成12年のオークス馬シルクプリマドン ナがそうだし、さかのぼれば昭和47年の桜花賞は412キロのアチーブスターが勝 っている。オークスでは昭和45年(ジュピック)、46年(カネヒムロ)と連 続して400キロ割れの女王が誕生している。体は小さくても、大きな花を咲かす ことができるのだ。