
【トーク】
−中央競馬に物申す−
重賞勝ちゼロの異変
関西のリーディングジョッキー争いは予想通り武豊、岩田、安藤勝の3人
が抜け出している。夏の北海道に強い藤田騎手も好位置をキープして、一角
に食い込みを狙う。だが、勝ち鞍の中身は、まだ2月競馬が終了したばかり
だが、いささか異変が生じている。
2月17日現在、トップを走る武豊騎手は重賞勝ちゼロで、特別レースでさ
え2勝にとどまっている。岩田、安藤勝騎手がそれぞれ3勝しているのに、
にわかには信じがたい現象が起きた。昨年は年明けが騎乗停止期間中でスタ
ートそのものが遅れたものの、それでもGIIとGIIIを一つずつ勝っている。
武豊騎手は01年に骨盤骨折の大きな事故に見舞われ、その年は65勝止まり。
指定席の「1」を四位騎手に明け渡している。去年、今年と、どうも冬場は
エンジンのかかりが遅いようだ。あの落馬の影響が年を重ねるにつれて表れ
てきたのかと、勘ぐりたくなるほどだ。今年の場合は寒波がことのほかきつ
かった。それとは全く無関係なのだろうか。
そういう心配をしていたら、2月最終週にフェブラリーS勝ち。ようやく
動きだしたと思えば、いきなりGI制覇である。単なる偶然で重賞を勝てな
かっただけで、何も心配する必要はなかった。いい形でクラシックのトライ
アルが待つ3月競馬に突入できるというものだ。
3月は新人ジョッキーがデビューする。今年は大井競馬のというより、公
営競馬日本一の内田博幸騎手が転向する。西と東で所属の違いはあっても、
武豊騎手にとって強力なライバルになるのは間違いない。安藤勝騎手は少し
年が上だが、武豊、内田博、岩田の3人は同じ30歳代。切磋琢磨して競い合
うことが、中央競馬を面白くさせることにつながる。