【トーク】
−中央競馬に物申す−


地方競馬から2人合格

 平成20年度の新規調教師・騎手が発表された。調教師は現役騎手の須貝尚 介はじめ7人。騎手の方は5人だが、そのうち2人は地方競馬からの転身で ある。大井の内田博幸、高知の片山宏史(ひろふみ)が晴れて、中央のジョ ッキーとして3月からデビューする。  内田博騎手は中央競馬のファンにもすっかりおなじみで、昨年はピンクカ メオでGIも制している。もっと凄いのは04〜07年まで全国リーディング1 位、通算で3100勝以上をマークしている。中央競馬は大きな財産を得たが、 一方の大井競馬ではその損失は計り知れない。  片山宏史騎手は高知競馬出身で旧姓が鷹野だった。中央競馬で騎乗したこ とがなくて、こちらは全くなじみがないのだが、通算2190勝で、常に高知競 馬のトップテンの座にいた人である。1964年生まれの43歳。不惑を過ぎての 決意であった。  現在、中央競馬に地方競馬からの転身組が6人いる。安藤勝、小牧、岩田、 赤木、柴山、安藤光である。安藤勝、小牧、岩田は規定クリアで1次試験免 除の特典があり、赤木、柴山、安藤光は騎手候補生と同じ試験に合格してい る。今年の場合、内田博は1次免除、片山は1次からの合格だった。  地方競馬が厳しい状況なのと、より高いレベルでの舞台を目指して、今後 はこれまで以上に地方競馬からの転身が出てくることも予想される。ちょう どプロ野球選手が大リーグに夢を抱くのと同じなのだろう。だが、そう簡単 に成功はしない。内田博騎手はすでに中央で実績を築き、何の心配もないだ ろうが、無名の片山騎手にはこれからが大変。周囲に認められ、信頼を得る までの道のりは平坦でない。健闘を祈る。  なお、片山騎手は高知競馬時代と同様に、レースでは「鷹野」で乗りたい とコメントしている。