
【トーク】
−中央競馬に物申す−
何のためのメリット制
厩舎メリット制は試験期間を経て、04年にスタートした。成績の悪い下位
厩舎から馬房を減らし、その分を上位厩舎に回すというものである。2年続
けては減らされないが、3年後には20馬房が16まで減る(下限は12)ケース
も生じる。一方で、上位厩舎は最大で28馬房(来年度から)が与えられる。
当然、07年度が成績不振のいくつかの厩舎は、この3月から削減対象にな
る。このメリット制は、いったん削られた厩舎は元の馬房に戻すことができ
ないのが現実である。減らされた厩舎が次の年に頑張って勝ち星を伸ばした
こともあるが、元へ戻るほどではなかった。
バブル期と違って、馬集めに苦労する時代である。馬房が埋まらず勇退し
た調教師もいたし、これからも出てくるだろう。厩舎経営も楽でない半面、
成績が優秀な厩舎に多くの馬が集まり、その中から大物が出現する。これほ
どの格差を生むシステムでいいのか、疑問が出てくる。
勝負の世界だから、優劣に厳しいのは当たり前とはいえ、ここまでの大き
な差がついてしまうのも問題で、まるで成績不振の厩舎はやめてくれといっ
ているようなものだ。そうして、空いた馬房は新規開店厩舎に回され、中に
はいきなり20馬房を貸し付けるケースも生じる。新人調教師にとって馬集め
は大変だし、空きが出ると、その分の負担が大きい。
04年のスタートから折に触れては改善されてきているはずだが、そもそも
メリット制を何のために導入したのかが見えない。今のままでは格差が広が
るだけ。制度の見直しが待たれる。