【トーク】
−中央競馬に物申す−


元旦の高知で大記録

 08年の元旦、高知競馬で大記録が達成された。アラブ8歳のエスケープハ ッチが平地競走50勝(75戦)に到達した。中央競馬ではあり得ない記録で、 そのレベル差を考慮に入れたとしても、この記録の偉大さに変わりはない。 年末から年始にかけては地方競馬の書き入れ時。いつもより多いファンの前 でのVゴールとなった。  最多勝記録をさかのぼってみると、やはり地方競馬で、サラブレッドは平 成5〜12年にかけて43勝を挙げたブライアンズロマン(北関東)がいる。中 央競馬の最多は昭和36〜40年にかけてタカライジンが作った26勝。ただ、こ の馬は障害で21勝しており、純粋に平地だけの記録としては、昭和30〜32年 のハクチカラと、昭和47〜53年のヤマブキオーで20勝である。  地方競馬全国協会(NAR)が設立されたのは昭和37年。それ以前は参考 記録とでもいえばいいのか、アラブのフクパークは地方52勝、中央10勝で合 計62勝を挙げている。地方馬の頑健さは分かっているが、この時代は中央の 馬も随分タフだったと感心する。  上には上がいた。目を世界に向けると、昭和初期の時代にプエルトリコの ガルゴジュニアは137勝(159戦)という気が遠くなるような勝ち星を積み重 ねた。このガルゴジュニアは昭和6年だけで30勝もの働きをしたらしい。嘘 のような話である。世界は広い。  高知といえば、かつて桂浜に放牧に出る中央所属馬がいたし、天才・福永 洋一騎手(福永祐一騎手の父)を生んだ地で、何かと身近に感じられる。全 盛期には1着賞金が1000万を超えるレースもあった。それが今や存続さえ危 ぶまれる厳しい状況下に置かれている。そんな中で飛び込んできたトップニ ュース。カンフル剤になってもらいたいものだ。