
【トーク】
−中央競馬に物申す−
世界のサムソンへ
この日曜日(11月25日)に中央競馬の最高額賞金レース、ジャパンカップ
が行われる。今年の外国招待馬はヨーロッパの雄ディラントーマスなど5頭。
迎え撃つ日本が豪華版でメイショウサムソン、アドマイヤムーンなどなど。
地の利とこの布陣なら、よもや外国勢に遅れを取ることはないだろう。
最近のジャパンカップの招待馬は年々質が落ちるような気がするうえ、実
力馬はジャパンカップを叩いて12月の香港国際レースが狙いというケースが
増えているようだ。何年か前のファルブラヴ(その後、日本に種牡馬として
輸入)がそうだった。やはり極東の小さな国はアメリカやヨーロッパからみ
れば遠いのか。
それに、ひと昔前までは世界有数の高額賞金レースだったが、今ではドバ
イやアメリカでもブリーダーズカップなどは、はるかに高い賞金になってお
り、わざわざ遠征しなくてもということかもしれない。中央競馬はジャパン
カップを最高峰レースに位置づけているが、実体はどうなのか、いささか心
もとない。
それはともかく、現在、日本が誇るエースはメイショウサムソンで、この
馬はディープインパクトなどとは異質の名馬である。2歳夏のデビューから
ダービーまで使い詰めできて、4か月の休養後、秋は菊花賞、ジャパンカッ
プ、有馬記念とフル稼働、年明けは産経大阪杯からスタートして天皇賞・春
を制している。
どこかでスランプに陥る、あるいは調子の波が下降するはずのところ、こ
のサムソンは休養のたびに強くなるから不思議だ。それは先の天皇賞・秋の
レースが証明する。これこそが「無事是名馬」の典型である。海外遠征を見
すえて武豊騎手とコンビを組んだのだから、このジャパンカップはいうまで
もなく勝って、来年はアウェイの舞台で「世界のサムソン」を誇示してほし
いものだ。