
【トーク】
−中央競馬に物申す−
処分明けには白星量産へ
遂に「大本命」が指定席へ。9月22、23日の阪神競馬で10勝を挙げた武豊騎
手は、1位の岩田騎手との差を「3」まで詰めた。一時は20勝以上のリード
を許し、さすがに逆転は難しいかと思わせ始めたころから進撃が始まった。
何という底力か。
30日の中山競馬2Rで岩田騎手に勝ち鞍で並んだところ、5Rで降着の憂
き目を見てしまった。だが、騎乗停止処分で勢いが止まるなんてことには、
いったん動きだした武豊騎手なら心配ないはず。処分明けからはまた、白星
量産態勢に入るに違いない。
今年の武豊騎手は騎乗停止でスタート。そのせいではないだろうが、およ
そ「らしく」ない成績が続いた。好不調は勝負事には付きもの、武豊騎手を
もってしても例外でなかったわけだ。年間100勝到達が一番でないなんて、そ
れが現実になっても、まだ信じられないほどだった。
不調に陥った時こそ周囲の支えが大きく左右する。ダービーでの急きょ乗
り替わりなどは、その典型かもしれない。つらい時期の辛抱は夏以降に報わ
れた。中でも、神戸新聞杯のドリームジャーニーは見事な勝利といえる。デ
ィープインパクトの池江泰郎師、その子息である池江泰寿師は、武豊への信
頼が少しも揺るがなかったようだ。
地方のトップジョッキーたちが中央へ籍を移しつつある時代で、これから
は武豊一人が抜きんでるということがなくなるかもしれない。だが、それで
も一番は譲れないというのが、偽りのない心境ではないのか。地方の大物ジ
ョッキーたちと切磋琢磨することが、中央競馬の発展につながると信じてい
る。