【トーク】
−中央競馬に物申す−


全面解除にはまだ日にち

 牧場で秋を待っていた馬はみんな同じだろうが、とりわけオープン馬、ダ ービーやオークスを狙う2歳馬にとって、1日の頭数限定であっても、JR A施設以外からの移動OKは朗報だった。移動禁止がもう1週間続いていた ら、秋競馬の番組を見直す必要に迫られたかもしれない。影響が少なからず あったにせよ、それをこの程度で食い止められたことにホッと胸をなでおろ す。  一方、地方競馬は打撃が大きくて、開催取りやめや、開催にこぎつけても、 当日に多くの出走取り消しを出したりの日が続く。中央競馬も地方競馬も同 じサークル内のこと、いつ何時、飛び火するか知れず、ともどもこれまで以 上の警戒が肝心だろう。  地方競馬がこういう状態である以上、「移動解禁」には、まだ相当に日に ちが必要になってくる。開催か中止をめぐってすったもんだの挙げ句、1週 2日を中止にしただけで開催に持っていったのだから、当然「移動解禁」に は慎重のうえにも慎重を期すはずで、当分は木曜出馬の発表も、通常より遅 らせて、全出走馬に対して検査を行うだろう。  今回のインフルエンザ騒ぎでメイショウサムソンの凱旋門賞挑戦が見送ら れた。デルタブルースなどを擁する角居厩舎でも海外遠征は断念したようだ。 日本馬のレベルが格段に上がっているので、挑戦させたい気持ちはやまやま だろうが、気持ちを切り替えて、日本での秋を迎えてもらいたい。  皮肉にも、超一流馬の海外遠征中止は、日本の秋競馬を充実させる。メイ ショウサムソン、デルタブルース、ポップロック、3歳牝馬ではウオッカも いる。海外挑戦もいいが、日本のファンに育てられたのだから、その勇姿を じかに見てみたい気持ちもファンの心理でもある。この秋は、インフルエン ザ禍のおかげ? で、名馬との出会いが増える。