【トーク】
−中央競馬に物申す−


1週中止だけで再開

 中央競馬再開。馬インフルエンザ禍で8月18、19日の開催を中止した中央 競馬だが、25、26日は新潟、小倉、札幌の3場とも通常開催にこぎつけた。 8月15日、美浦と栗東のトレセンでインフルエンザにかかった馬がいること が確認されたのが発端で、いったん18、19日の開催を決めた競馬会は、その 後、急きょ中止を発表した。  1971年12月、トウメイが勝った有馬記念の日、馬インフルエンザが関東地 方を襲った。関西へは飛び火しなかったものの、関東地方は9週間にわたっ て中止、クラシックの日程を大幅に変更したものである。  この時は100%近い関東馬がインフルエンザにかかったが、今回は1割程度 で、防疫対策が功を奏した形になっている。1972年の苦い経験が生きたとも いえる。この点は評価すべきだろう。  開催か中止かをめぐって、相当ドタバタした。通常、木曜の午後3時30分 ころに確定出走馬が発表されるところ、午後9時30分を過ぎたころまで延ば した。これは、出走予定馬の検査を実施したことにある。こうまでして開催 に踏み切った背景には、これ以上の中止は秋の大レースの日程に多大な影響 を及ぼすとの判断に違いない。  こうして強行とも取れる開催を実施したわけだが、今なおインフルエンザ が終息したのではなく、綱渡り的な部分は残る。また、レースが大荒れした 場合、インフルエンザとは無関係であっても、その結果だけで、痛くもない 腹を探られかねない。  1週だけの中止で開催できたことに関しては、一ファンとしては喜ばしい 限りだが、もう少し慎重であってほしかったという気持ちもないではない。 本来はインフルエンザの「終息宣言」をしてから再開とすべきで、なお不安 を残しての開催強行のツケが、どこかで回ってこないか、そのへんは何とも いえない。