
【トーク】
−中央競馬に物申す−
気が付けば独走
気が付いてみれば、関西のリーディングジョッキーは、岩田騎手の独走状
態になっている。年明けから快調だったのは安藤勝騎手だが、こちらは乗り
数を制限している関係もあって、ひところの勢いは消えた。だが、大レース
でその手腕が冴えわたっていることは、先だっての安田記念が証明する。岩
田騎手の方は全くペースが落ちることなく、コンスタントに勝ち鞍を伸ばし
ている。
昨年の2回中京競馬終了時点で武豊騎手は92勝を挙げていた。それが今年
は約半分。騎乗停止で出遅れたとはいえ、これだけ勝ち鞍が減ると、一体何
がということになってしまうのも、無理からぬ話である。このままでいくと、
地方からの転身組が1、2位を独占してしまいかねない。
最も衝撃的であったのは、ダービーを直前に控えて、有力馬の乗替わりだ
った。いろいろ取りざたされたものだが、結局のところ、武豊ひとりの世界
から変化が起こりつつあるということだろう。勝負であるからには、ひとり
勝ちよりもデッドヒートの方が面白いのは間違いない。
その武豊騎手にエンジンがかかった。もともと秋ぐちから白星を量産する
ことが多い傾向にあるジョッキーで、今のところは大差が付いていても、本
気で戦闘モードに入った時は、アッという間に追い付く可能性も十分にある。
たとえ岩田騎手のペースが落ちなくても、恐ろしいまでの固め勝ちをするジ
ョッキーなのである。
岩田、安藤勝騎手の白星量産で割をくっている中堅、若手騎手も数多い。
特定のジョッキーにしか有力馬が回ってこない現在の風潮は、決して歓迎で
きるものではないが、それを現実として受け止めて、有力馬に依頼の声がか
かるよう精進してほしい。