
【トーク】
−中央競馬に物申す−
時計が速過ぎる
最近の芝競馬は驚くほど速い時計で決着が付く。まず第一に、馬場の整備
が行き届いていることが挙げられるが、それがあったにせよ、異常なまでに
時計が出る。中央競馬の各競馬場がその傾向で、とりわけが今の京都競馬は、
条件馬が1600メートル1分32秒台、上がり33秒台などという、とてつもない数字
を弾き出す。
少し前まで、1600メートル1分33秒台など、GI級が揃わないと出ないタイム
だった。馬の質が向上し、トレーニングの充実が、この数字を生むのだとし
ても、そこにやり過ぎからくる危っかしさを感じているのは、少数派だろう
か。
「より強く、より速く」どこかのうたい文句ではないが、競馬でそれを求
めるのもまた、当然であろう。だが、一方で過剰なまでの「より速く」を追
求すると、サラブレッドに過酷な負担を強いることになる。それは、競走生
命を縮める結果にもつながりかねない。
競馬は、晴れた日の良馬場でスピードを競うのもよければ、雨でドロンコ
になりながらというのも面白い。それが、昨今は雨が降っても、時計は良馬
場並みで、雨が波乱を演出するケースが、以前に比べて激減している。
スピード競馬にケチを付けるつもりは毛頭ない。だが、雨が降っても時計
が良馬場並みなのは普通ではない。行き過ぎた整備は、競走馬にプラスをも
たらさない。ダート競馬は高齢馬が幅を利かす。そんな馬にやさしい芝のレ
ースは今や夢のまた夢なのか。