
【トーク】
−中央競馬に物申す−
アドマイヤ香港入り
今年もドバイの「お祭り」に日本馬が活躍した。ドバイワールドカップデ
イ諸競走に、日本からは6競走8頭が参戦、その中でアドマイヤムーンがG
Iのデューティーフリー(芝1777メートル)を快勝した。肝心要のワールドカッ
プのヴァーミリアンは善戦(4着)にとどまったが、日本馬のグレードを上
げたといえる。
ドバイで日本馬が勝ったのは、01年のステイゴールド(シーマクラシック、
芝2400メートルで、この時はGII)が最初。そして、昨年はゴドルフィンマイル
(ダート1600メートル、GII)をユートピア、シーマクラシック(昇格してGI)
をハーツクライが制している。今回が4度目である。
ディープインパクト世代が強力なのは分かっているが、一つ下、つまりメ
イショウサムソン世代のレベルも相当に高い。先日はそのサムソンが健在ぶ
りを示したし、ネヴァブション、マツリダゴッホといった関東馬も台頭して
きた。アドマイヤムーンは距離に限界があるかもしれないが、その世代を代
表する実力であることに間違いはない。
そのアドマイヤムーンは3日にドバイを出発、翌4日には香港のシャティ
ン競馬場に入った。「長距離輸送でしたが、馬は元気」と順調のようである。
4月29日に行われるオーデマ・ピゲ・クイーンエリザベスII世カップ(GI、
芝2000メートル)に向けて、今のところは何の不安もない。
プロの野球やサッカー選手が、より高度な技術を目指して本場に挑戦する
のと同じで、今後の日本馬はアドマイヤムーンのように、世界のGIを求め
て、世界を転戦するケースが増えるだろう。それは日本馬の実力がさらに向
上した証しである。その分、国内はさみしくなるけれど、全体としてのレベ
ルアップは大変喜ばしい。