
【トーク】
−中央競馬に物申す−
4月以降の開催にメド
21日の春分の日、高知競馬場で交流重賞の黒船賞が行われた。祝日に地方
競馬場での交流重賞は、最近では当たり前のようになっているが、この日は
高知競馬にとって、4月以降の開催がかかっていたから、関係者はさぞ気を
もんだに違いない。レースは人気の中央馬が1、2着を占めて順当で、この
日1日の売り上げも3億6000万余りを計上した。
この日1日の売り上げが3億円に届かなければ、4月以降の開催は叶わな
かったかもしれない。天候に恵まれたこともあって目標を上回った。ひとま
ずは胸をなでおろすが、高知競馬に限らず、地方はどことも苦しい台所事情
で、火種はくすぶり続ける。
存続がなったからといって、あるいは少し黒字を計上したからといって、
レースの賞金が下がりすぎては、生活そのものが脅かされる。かつて高知競
馬では1着賞金が1000万円を超えるレースもあった。現在は1着賞金が9万
円というレースがあるほどの下がり方である。これでは安定した生活は望め
ない。
ぎりぎりの状態に追い詰められながら、それでも開催存続を訴えるのは、
競馬にかける情熱がそうさせるのかもしれない。中央競馬も売り上げは減り
続けているが、それでも3兆円近い「大企業」並みのお金が入ってくる。土
俵が違うので一概に比較できないが、競馬にかける想いは、地方競馬の方が
強いような気がしてならない。
赤字だから切り捨てるという論理は簡単で、もしかしたら、それが大勢を
占めるのかもしれない。しかし、そうしてしまったら、まず生産地が打撃を
受けるし、その波は中央競馬がかぶることにもなる。他人事ではないのだ。
馬文化をすたれさせないためにも、今、何ができるのかを考えなくてはなら
ない。