【トーク】
−中央競馬に物申す−


16歳馬が勝った

 16歳馬が勝った。3月11日の高知競馬でオースミレパードがD級戦で通算 30勝目を挙げた。それが200戦目の区切りのレースで、サラブレッド最高年 齢での勝利を飾ったのである。中央競馬ではミスタートウジンなどが高齢で 現役を続けたが、勝利とは無縁だった。レベルの違いはあっても、立派なこ とには違いない。  高知競馬といえば、ハルウララに始まって、最近ではサラブレッドの最多 勝利馬が出るなど、いろんな話題を提供してくれている。存続については、 いぜん厳しい状況下にあるのだが、そんな中で生まれた珍しい記録がひと筋 の光にも見える。  オースミレパードは1991年(平成3年)生まれ。同期には、あのナリタブ ライアンがいる。三冠馬のナリタブライアンは病魔に倒れて早死したが、馬 齢の16歳は人間なら老齢に近い。よほど頑健な体力に恵まれたのだろう。無 事是名馬の見本のような馬である。  中央では2歳から6歳まで46戦6勝、オープン特別勝ちも含まれており、 種牡馬として余生を送っていても不思議のない戦歴であった。競走馬にとっ て、余生を種牡馬として過ごすことが、地方に転じて毎週のようにレースを することより幸せなのか、そのところは分からない。もしかすると、オース ミレパードは走ることを楽しんでいるのかもしれない。  それにしても、今回の勝利が04年11月6日以来というのにも驚かされる。 あの時の勝利から、2年4か月で62連敗。そこそこの年齢の馬ならともかく、 この年の馬をそこまで辛抱して使い続けたものである。元気なシルバー。そ の元気が地方競馬のみならず、中央競馬にも伝わってくれるなら、こんなう れしいことはない。