
【トーク】
−中央競馬に物申す−
若い力が上位独占
3月3日、中山競馬の重賞・オーシャンSは1、2、3着を若手ジョッキ
ーが独占するという珍しい結果を見た。優勝したアイルラヴァゲインの松岡
騎手が22歳、2着サチノスイーティーの吉田隼騎手が23歳、3着シルヴァー
ゼットの津村騎手が21歳である。3連複で4万5160円、3連単は19万5440円
をつけた。
アイルラヴァゲインは早くから将来を嘱望されていた馬だが、除外などで
ベストの距離に使えなかった不運もあり、5歳にして初めて重賞を手中に収
めたわけだ。今後は1200'メートル*のスペシャリストとして、その地位を築いて
いくものと思われる。この馬の1番人気は順当として、サチノは10番人気、
シルヴァーは11番人気。若い力が人気薄の馬を動かした。
関東リーディング上位常連は横山典、柴田善、蛯名、中舘、後藤騎手あた
りがしのぎを削る争いが長らく続いている。それらの中に割って入らんとす
るのが、重賞2勝の松岡騎手である。関西で安藤勝、岩田騎手といった地方
競馬からの転向組が、熟年の味を見せているのとは好対照をなす。
何かが動き始めたという気がしないでもない。そういえば、常勝の武豊騎
手の勝ち星が騎乗停止で出遅れたにしても、思ったほど伸びていない。その
分を先の2人、川田、鮫島騎手の若手に回っている。1人勝ちでなく、ベテ
ラン、中堅、若手が入り交じっての上位争いが本来は望ましい。
新しい風は、中央競馬に活性化をもたらすという期待感も抱かせる。05、
06年にはディープインパクトという大きな看板がいた。その馬が去って、07
年はジョッキーに注目が集まるかもしれない。まだまだベテランの牙城は崩
れないだろうが、競い合う下地ができつつあるようだ。