【トーク】
−中央競馬に物申す−


独走から白熱へ

 1、2回京都競馬が終了した時点で、関西のリーディングジョッキー争い に、ちょっとした異変が起きている。常勝の武豊騎手が出遅れた(1回京都 5日目まで騎乗停止)こともあるが、復帰後も思ったほど勝ち星が伸びず14 勝止まり。代わって安藤騎手が28勝というすさまじいペースで勝ち星を量産 している。  安藤騎手は2開催15日(今年は1回京都が7日目で終了)で連対率4割8 分9厘、勝率2割9分7厘と、出色の数字を残した。何よりも、掲示板を外 した回数が勝ち星の28より少ない26回というのに驚かされる。乗り馬を厳選 した結果としても、ここまで成果が出るのは珍しい。  安藤騎手の中央競馬デビューは1980年(昭和55年)5月11日阪神の地方競 馬騎手招待競走である。この時、20歳の彼はすでに笠松競馬を中心に351勝 をマークして、東海公営を引っ張っていた。その中央デビューが3番人気の ヤマニンスキーを引き当て、見事に差し切り、いきなり脚光を浴びることに なる。  以来、たびたび中央競馬に参戦し、2003年(平成15年)に晴れて中央競馬 の騎手免許を取得した。中央入り後の4年間すべて100勝をクリアし、今年 はさらにその上をいくペースで突っ走っている。このまま首位安泰というわ けにもいかないだろうが、3月28日には46歳を迎えるベテランが炎の騎乗ぶ りを見せてくれているというわけだ。  中央競馬は長い間、武豊騎手の独走状態だった。そこに転身組の安藤騎手、 昨年からは岩田騎手が加わり、リードの幅が狭まった。今年はそれに拍車が かかる。武豊騎手を脅かすのが若手、あるいは中堅でないのは残念だが、何 にせよデッドヒートは見る側にとっては楽しいものだろう。