
【トーク】
−中央競馬に物申す−
大手3厩舎解散
中央競馬の世界では2月が節目になる。70歳の調教師は2月いっぱいで定
年を迎え、3月から新規騎手、調教師が誕生する。今年は栗東では、伊藤雄、
瀬戸口、山本といった大手厩舎が解散する。定年引退の調教師はまだいるが、
大手厩舎が揃って定年というのも珍しい。
伊藤雄調教師は通算1100勝を超える現役で断トツの1位だし、瀬戸口厩舎
といえば、毎年のようにGI馬を送り出している。勝ち鞍では2人に及ばな
いが、山本調教師は何といっても松永幹夫(現調教師)という後継者を育て
上げた。ジョッキーのフリー化時代だからこそ、こういう師弟関係は貴重で、
大きな財産でもある。
瀬戸口調教師は一昨年の05年に念願の全国リーディングトレーナーの座に
ついた。毎年30勝前後は勝つ厩舎だが、05年は54勝と躍進した。面白いのは、
この54勝の中に武豊騎手での白星がないことである。福永、ルメール、西谷、
長谷川騎手らの働きによるものだ。
瀬戸口厩舎と武豊騎手のコンビといえば、あのオグリキャップが思い起こ
される。その年、つまり05年は10回ほど騎乗して勝てなかったと記憶する。
近年は、福永騎手の成長もあって、ほかの厩舎ほど武豊頼みはない。それに
しても、関東も関西も有力馬には武豊という風潮に、一石を投じたわけで、
立派というほかない。
現在の70歳は若い。まだまだ働けるのに残念だが、規則であってみれば仕
方がない。調教師という職業を離れても、競馬とのつき合いが消えるわけで
はなく、長年にわたって築き上げた技術は後進たちに受け継がれるだろうし、
側面からのアドバイスなどをお願いしたいものだ。あと半月。さあ、ラスト
スパートだ。