
【トーク】
−中央競馬に物申す−
えっ、満票でないの?
06年度の年度代表馬には、当然のごとくディープインパクトが選出された。
シンボリクリスエス以来の2年連続である。2年続けての受賞は古くはシン
ザン、シンボリルドルフの三冠馬も、この栄誉に浴している。天皇賞・春、
宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念を勝ったのだから、これを上回る馬な
ど、金輪際あり得ない。
ところが、満票の選出ではなかった。総数289のうち287票。1票はダイワ
メジャーに流れて、あとの1票は該当馬なし。選出者それぞれが確信をもっ
て投じた票なのだろうから、ダイワメジャーという意見があっても、異論を
唱えられないが、該当馬なしとはどういうことなのだろう。
理由があるとすれば、たったひとつだけ、例の騒動である。凱旋門賞後の
騒動は、確かに勝負事の裏の一面をのぞかされたようで不快ではあったが、
人の不注意が原因であってみれば、そのことでディープインパクトの年間G
I4勝の価値が揺らぐものでもないだろう。
ディープインパクトは最強種牡馬サンデーサイレンス最後の年の大傑作で
ある。最近のサラブレッドにしては珍しく小柄な大物で、しかし、小柄であ
ったからこそ、あれだけの爆発的な末足を駆使しながら、脚部の故障がなか
ったのかもしれない。その人はともかくも、誰の目にも最強馬であるのだか
ら、選出は満票であってほしかった。
今年のクラシックにサンデーサイレンスの仔はいない。その代わり、SS
の仔アグネスタキオン、ダンスインザダーク、スペシャルウィーク、フジキ
セキなどがしのぎを削っている。2010年からはディープインパクトも、ポス
ト・SS争いに加わってくる。それが激しくなればなるほど、中央競馬とし
てはありがたい。ディープインパクトには、種牡馬としても満票に匹敵の活
躍を期待する。