【トーク】
−中央競馬に物申す−


何とか存続を

 中央競馬も年々売り上げが下がって苦慮しているが、もっと深刻なのは地 方競馬のようだ。地方競馬は一部を除いて、いずれも青息吐息で、中でも近 ごろは高知競馬の存続云々がいわれている。高知競馬といえば、先般ハルウ ララで全国的フィーバーを巻き起こしたかと思えば、昨年は最多勝馬や最高 年齢馬の出走など、何かと話題を提供するのだが、営業面で苦戦をしいられ ている。  一方で、北海道の「ばんえい競馬」は、ソフトバンクの支援を得て、07年 も開催が決まった。「ばんえい競馬」は1トン(1000キロ)もの馬が鉄製のソ リを引いて優劣を競う競技で、北海道独自のレースとして親しまれてきた。 いったんは廃止が決定的となりながら、土俵際で逆転、開催決定に持ち込ん だようである。  赤字だからやめる。商売としては、それも仕方のないことかもしれない。 だが、競馬はギャンブルであるけれども、同時に馬文化を長い年月をかけて 築き上げてもいる。地方競馬や「ばんえい競馬」の廃止は、その馬文化その ものを危うくさせかねない。  「人」と「馬」の付き合いは長くて深い。その昔は農耕馬として重宝した し、汽車や車が出現するまでは貴重な交通の手段だった。「ばんえい」の廃 止は、そういう歴史を思えば、何としても阻止しなければならなかった。ま た、地方競馬の廃止は、改良に改良を重ねたサラブレッドの質や、それに携 わる人びとに大きな影響を及ぼす。生産界も整備は必要だが、馬文化の歩み を止めてはならない。  のめり込むようなギャンブルはもってのほか。だが、気分を替えるための レジャーは必要で、それをムダといってしまえば、何とも味気のない生活に なってしまう。厳しい世相であればこそ、なお一層そういう遊びは必要であ るかもしれない。競馬を通じて、馬事文化を守り、後世に残していきたいも のだ。