【トーク】
−中央競馬に物申す−


快挙づく角居厩舎

 ハットトリックが香港・シャティン競馬場で物の見事なロングシュートを 決めた。平成13年に日本馬が華々しく3つの大花火を打ち上げたが、4年ぶ りの香港GI制覇である。マイルチャンピオンシップを際どくハナ差勝ち。 これが物をいって招待され、アウェーものかわ、力強く差し切った。あのハ ナ差はまことに高価だった。  角居厩舎は7月3日、シーザリオを駆って、アメリカン・オークスを圧勝 した。アメリカにおける日本馬の歴史的な1ページを開いた。そして、この たびの快挙。同じ年に海外でGIを2勝、それも牡馬と牝馬とでやってのけ たのだから物凄い。  角居勝彦師は長い間の調教助手を経て、平成13年3月に開業。その年の12月 に日本馬が香港でGIを三タテしたのだから、今回の勝利は、何か因縁めい たものさえ感じさせる。開業5年目の41歳。これからさらに可能性が広がっ ていく調教師だ。  05年の中央競馬、関西は京都金杯ハットトリックで幕を開けた。幸先のい いスタートを切った角居厩舎はその後、連続週勝利を大きく伸ばして、上半 期の集大成がシーザリオだった。そのシーザリオが故障して、しばらく低迷 が続いたものの、秋にハットトリック、デルタブルースが復活。ダートのカ ネヒキリを加えて、最高の形で05年のフィナーレを迎えようとする。  05年中央競馬のフィナーレは、むろんグランプリ、つまり有馬記念である。 角居厩舎は復活したデルタブルースを送り出す。タイトルの数では三冠馬に 及ばないが、新旧の菊花賞馬対決に興味は高まる。05年の始まりが角居厩舎。 大トリで「角居劇場」は、どんなドラマを演出するのだろうか。