
【トーク】
−中央競馬に物申す−
200勝目もGIで達成
武豊騎手が11月中に200勝ラインを突破した。03年が12月27日、04年は12月
12日だから、昨年より2週間も速いわけだ。36歳を迎えて、さらに進化する
とは驚きで、この分だと、2年後の07年中には3000勝に届いているに違いな
い。30代でこの数字は、中央競馬においては更新不可能だといって過言でな
いだろう。
ジャパンCダートのカネヒキリは立派だったが、不利な体勢をゴールの瞬
間にハナだけ先着させたのは、ジョッキーの腕によるところ大だった。これで
年間GI6勝。これまでは94年の南井克巳騎手、00年の和田竜二騎手の5勝
が最多だった。
これだけのジョッキーだから、記録更新に驚きを覚えない。というより、
むしろ当然という感覚で受け止めてしまう。しかし、100勝目がダービーのデ
ィープインパクト、200勝目がジャパンCダートのカネヒキリというのは、も
はや神がかり的。狙ってできることではなく、たまたまそうなったのだろう
けれども、区切りの星を大レースで飾るのは、スタージョッキーのオーラか
もしれない。
もう何年も武豊騎手の一人勝ちの状態が続いている。本当はライバルがい
て、意識し合うことで、より一層技術に磨きがかかるし、また、人気も高ま
る。王に長嶋、大鵬に柏戸、プロスポーツ隆盛には必ずこうしたライバルの
しのぎの削り合いが見られたものだ。競馬も同じ。ディープインパクト1頭、
武豊騎手一人が飛び抜けていては、興味の広がりがなくなる。
そういう点で、今年の前半は福永祐一騎手がGI4勝で、武豊騎手のお株
を奪う働きをしたことは評価できる。さらに、初めて年間100勝に到達、スー
パージョッキーズ・シリーズにも参加した。武豊という存在はとてつもなく
大きいが、大きいからこそ目標にする意義も高い。中堅、若手ジョッキーの
奮起を期待する。