
【トーク】
−中央競馬に物申す−
白熱の勝ち鞍争い
朝夕に秋の訪れを感じさせるこのごろだが、リーディング・トレーナー争
いは、逆にヒートアップだ。先の小倉で瀬戸口厩舎が2開催で15勝を挙げて
逆転、早くも40勝ラインに到達した。これを3勝差で音無厩舎が追っている。
今後、さらに激しいつば競り合いが続くだろう。
昨年の同期は藤沢和厩舎が43勝で断トツ、連対率も3割7分6厘を誇って
いた。2位が音無厩舎で36勝、連対率は3割3分7厘だった。今年、常勝の
藤沢和厩舎は31勝、連対率も2割6分7厘でしかないのに対して、音無厩舎
は37勝、連対率も3割をキープしている。
瀬戸口厩舎の躍進は、ラインクラフトという強い牝馬が出たことで、厩舎
全体が活気づき、それが夏の小倉の快進撃に表れたともいえる。対照的に、
ゼンノロブロイが未勝利の藤沢和厩舎はGIIとGIIIが一つずつと、例年から
は信じられない結果になっている。
音無厩舎は昨年も重賞勝ちは少なかったが、今年の場合は重賞未勝利とい
うのに、これだけの勝ち鞍を積み上げた。いかに管理馬がコンスタントに働
いているかが分かる。強い馬を育てるのはトレーナーの大事な仕事だが、全
体のレベルをここまで上げるのは、1頭の強い馬を育てる以上に困難を伴う
ものであるともいえる。
それも2年続けてだから恐れ入る。これからが秋本番。常勝の藤沢和厩舎
の追い上げが必ずあるとしなければならないが、音無、瀬戸口両トレーナー
のデッドヒートから目を離せない。総力の音無厩舎か、大物が切り札の瀬戸
口厩舎か、面白い戦いだ。