
【トーク】
−中央競馬に物申す−
また一つ偉業達成
武豊騎手がまた一つ、偉業を達成した。9月4日の小倉2歳Sをアルーリ
ングボイスでハナ勝ち。母子二代にわたる小倉2歳S制覇に導いたと同時に、
05年の小倉競馬の重賞をすべて勝つという信じられないほどの記録を作った。
小倉競馬の重賞は冬の小倉大賞典、夏の2開催中に北九州記念、小倉記念、
そして、小倉2歳Sが行われる。メイショウカイドウという“相棒”に恵ま
れたのも確かだが、小倉記念や小倉2歳Sなどは、武豊騎手ならではの手綱
さばき、判断力が大きく物をいった印象が強い。何にせよ、小倉重賞グラン
ドスラムなど、めったに作られる記録ではない。
夏競馬が終了した時点で、武豊騎手は142勝、重賞はGI3勝を含む15勝で、
連対率が3割8分4厘。昨年の同期は133勝、重賞がGI1勝を含む11勝で、
連対率3割8分1厘だった。こちらの方でも、すべて昨年を上回っている。
最速ペースの昨年より、さらに9勝上乗せしているのだから、三たび200勝は
確実視される。
今年はゼンノロブロイでヨーロッパのGIを惜敗したが、いつもの年ほど
海外出張をしていない。それは国内にディープインパクトという物凄い馬と
出会ったことと無関係ではないだろう。奇しくも、小倉でメイショウカイド
ウで古馬重賞「三冠」を達成した。ディープインパクトのそれを暗示してい
るかのようである。
そのディープインパクトはすでに札幌へ入厩、併走追いを消化するまで調
整が進み、11日には栗東へ帰って来ている。脅かす存在が見えてこないから、
普通に走りさえすれば、無敗の三冠馬達成が濃厚ムードだ。日本の三冠のみ
ならず、海外へも目を向けているに違いない。さっそうと海外の舞台を、武
豊騎手とともに駆けめぐる日が待ち遠しく思う。