【トーク】
−中央競馬に物申す−


牡の武豊、牝の福永

 7月10日のマーメイドSでダイワエルシエーロが逃げ切った。昨年のオー クス馬だが、今年に入って全く結果が出ず、背水の陣ともいえる厳しい併走 調教で走る意欲を促したことが実を結んだといえる。勝って当然のメンバー とはいえ、時計も悪くなく、陣営はホッと胸をなで下ろしていることだろう。  福永騎手は昨年のオークスをダイワエルシエーロで、今年の桜花賞をライ ンクラフト、オークスをシーザリオで勝った。同じ年に違う馬で桜花賞、オ ークスを制するケースはごく珍しいが、ダイワを含めた3頭とも健在で、揃 って重賞を勝つなど、とんと記憶にはない。  牝馬が福永騎手なら、牡馬は武豊騎手だ。皐月賞、ダービーをディープイ ンパクトで制して二冠、早くも三冠確実の声がかかる。さらに、ダートでは 先日の交流GI・ジャパンダートダービーをカネヒキリで圧勝した。この馬 はダートで土つかず。芝とダートの両方で無敵の王者誕生もまた、めったに 見られない。  ディープインパクト、カネヒキリのオーナーは金子真人氏で、カネヒキリ はシーザリオの角居厩舎が管理している。ひとつ歯車がかみ合えば、すべて 順調に回転するという典型が、今年の武豊騎手や福永騎手であり、角居厩舎、 オーナーの金子さんだろう。勝負事だから、いいことばかりは続かないが、 実力が備わっていなければ、こういう運はめぐってこなかったに違いない。  福永騎手は10日の阪神競馬で失格、2週間の騎乗停止処分を食らったが、 処分を良薬に小倉3週目から、再び活躍が期待される。武豊騎手は8月に入 ればゼンノロブロイで海外GT取りを目指して出張するなど、相変わらずの お忙し屋さんぶりだ。05年の後半も、この調子でJRA競馬を引っ張ってい ってほしいものだ。