【トーク】
−中央競馬に物申す−


シーザリオ米で快挙

 シーザリオが快挙をやってのけた。7月4日、アメリカのGIレースであ るアメリカンオークスをレースレコードで駆け抜けた。日本のオークスで絶 体絶命の位置から差し切った、あのレースを見て、向こうでの調整がうまく いって、馬場が合えば、きっと好勝負だろうと期待したが、期待にたがわぬ 快走だった。  アメリカ競馬でJRA所属馬が勝ったのは、昭和34年のハクチカラ(芝24 00mの重賞)が逃げ切ったくらいで、以来、ビッグレースでは昨年のダンス インザムードが惜しかったという程度である。そのハクチカラも、長く彼地 に滞在した結果だった。  アメリカ競馬の主流はダート。超一流馬はダートに回るのがほとんどだが、 だからといって、その価値はいささかも下がらない。これまでの海外GIは ステイゴールドを除いて外国生まれだった。シーザリオは日本のダービー馬 スペシャルウィークの仔で、純内国産馬である。その馬が史上初のアメリカ GIを制した意義は大きい。  最高の形のアメリカ遠征となった福永騎手は、秋にはメイショウボーラー で再びアメリカ遠征を目指すようだ。最終目標はブリーダーズCスプリント (10月29日)だが、その前哨戦であるヴォスバーグS(GI、ダート1200m =10月1日)に使う予定といわれる。  そして、その結果がよければ、2000万円以上もの追加登録料を払って、ア メリカ最高の舞台に出走しようというのである。アメリカのダート戦は層が 厚い。そう簡単にはいかないだろうが、シーザリオがつけた道は、これから アメリカ進出を目指す日本馬に大きな勇気を与えたに違いない。