【トーク】
−中央競馬に物申す−


GIの売り上げ微増

 昨年の年度代表馬ゼンノロブロイ、連覇がかかったタップダンスシチーの 対決が興味を増したか、宝塚記念は入場者、売り上げとも昨年を3%ほど上 回った。この宝塚記念で05年上半期のGI・10レースは滞りなく終了した。 前年比プラスが5、マイナスも5で、トータル100.1%と、わずかながら売り 上げは伸びた。  ただし、これはGI競走に限った数字で、6月26日終了時点の売り上げは 1兆4759億7985万9200円で、前年比98.2%と、平成10年から減り続けている ことに変わりはない。今年の場合は下げ幅で昨年の97.4%より、若干改善さ れたにすぎない。明るい材料もチラホラと見えなくもないが、いぜん厳しい 状況ではある。  平成9年には4兆円を超す売り上げを記録した。それが昨年はとうとう3 兆円を割り込んだ。それまでが異常ともいうべき右肩上がりではあったが、 趣味の多様化に不況が追い打ちをかけたのも事実だろう。手をこまねいてい たわけではなく、新種馬券を売り出したりの工夫をしているが、効果が出る にしても、もう少し時間がかかるのかもしれない。  今年は3歳牡馬にディープインパクトという、歴史的な名馬の誕生を見た。 そのお陰もあって、皐月賞は入場者、売り上げともに増えた。ただ、肝心の ダービーで入場者が増えたにもかかわらず、売り上げが前年比98.5%にとど まったあたりが、現在のJRA競馬の悩みがあるといえようか。  ディープインパクトが無事に夏を越して、三冠目指して始動した時、うま くすると、人気復活のチャンスかもしれない。ナリタブライアンの年とは世 相が違うとはいえ、史上最高かと思わせるほどの馬に武豊騎手だ。絵になる コンビの活躍を祈ろう。