【トーク】
−中央競馬に物申す−


天才にも梅雨

 6月11、12日のレースで武豊騎手が未勝利に終わった。1勝、2勝はおろ か、1日に3つも4つも当たり前のように勝つジョッキーが、1節(2日間) で17回騎乗して2着が1回だけなんて、何か変な心境になるから不思議なも のである。天才にして、梅雨のようなぐずつく日もあるのだなぁ。  今年の武豊騎手はダービーのディープインパクトで最速のJRA競馬100勝 に到達した。誰もがあこがれるダービーでメモリアルの勝利とは、まるで絵 に書いたみたいだが、あっさりとやってのけてしまうあたり、どこまでも劇 的なジョッキーかと、改めて唸らされる。  上半期の日程が終了した12日時点で102勝、GI3つを含む12の重賞勝ち で、連対率は3割7分8厘。昨年のそれと比較すると、95勝、GT1つを含 む重賞8勝、連対率は3割6分7厘だったから、すべての面で今年が上回っ ているわけだ。  その昨年は211勝、GI3つを含む重賞17勝、連対率3割7分2厘なので、 6月以降に勝ち鞍が加速し、連対率も上げている。今年も同じような軌跡を 描くとすれば、230勝の連対率4割などという、 夢の数字が夢でなくなるかもしれない。  何とも凄い数字だが、そのジョッキーをして未勝利に終わる週もある。こ れだから面白い。だが、さすがで、後半戦のスタートとなった阪神競馬で、 いつも通りに勝ち鞍を伸ばした。これで弾みがつく。これからの夏競馬は海 外出張もあるし、国内では西へ北へと大忙しだろうが、さらなるJRA記録 更新に向かってハッスルプレーを続けるに違いない。