
【トーク】
−中央競馬に物申す−
夢広がる驚異的な末足
第66回オークスは圧倒的な1番人気に応えて、シーザリオが優勝した。桜
花賞1、3着馬がNHKマイルCに回って、そこで1、2着。桜花賞で一番
強い競馬をして僅差2着のシーザリオが高い支持を受けて当然だったが、単
勝オッズ1.5倍は、計り知れないプレッシャーだったに違いない。
それがあってか、スタートが鈍かった。そこへ前に入られて、思いもよら
ぬ後方の位置取り。スローであの位置では、どんなに強い馬でも苦しくなる
ものだが、腹をくくって直線まで辛抱して、たとえクビでもハナでも抜けたあた
りが最強牝馬の証しなのかもしれない。
良馬場で2分28秒台の遅い決着を見たのは7年前の平成10年、エリモエク
セルが勝った年以来である。この時の2着がエアデジャヴー。そう、あのエ
アメサイアの母になる。母子揃って28秒台決着に涙したのは、何という運命
のいたずらなのだろうか。
そのシーザリオにアメリカ遠征のプランが上がっている。昨年はダンスイ
ンザムードが挑戦して2着だったアメリカンオークス(芝2000b)へという
話である。もし実現なら、環境が変わってもイライラしないシーザリオだか
ら、昨年以上にチャンスがあるといっていい。
ディープインパクトがずば抜けていて、ほかはそうレベルが高くないとも
いわれる今年の3歳牡馬だが、その牡馬を一蹴したNHKマイルCのライン
クラフトや、このシーザリオは数字的にも例年と遜色ないどころか、むしろ
上位にランクされるもの。ぜひ、アメリカへ渡って歴史を作ってほしい。