
【トーク】
−中央競馬に物申す−
働き盛りに名馬との出会い
いよいよ日本ダービー。今年は無敗の断然人気馬がいて、そのディープイ
ンパクトの2着争いというのが大勢を占める。アメリカのケンタッキーダー
ビーはハイペースで人気馬が敗れ去ったが、日本ダービーは今のところ、デ
ィープインパクトに死角らしい死角は見当たらない。
無敗のダービー馬といえば、昭和59年(1984年)のシンボリルドルフの名
が浮かぶ。ダービーはおろか、秋の菊花賞、さらに天皇賞や有馬記念まで制
した名馬中の名馬である。ディープインパクトは過去の名馬たちに引けを取
らない脚力の持ち主である。それは、先の皐月賞で証明した。
コンビを組んでいたのは当時35歳の岡部幸雄騎手。岡部騎手が現役を退い
た年に、無敗で三冠さえ狙える超大物が出現したのは、単なる偶然とは片づ
けられない。そして、コンビの武豊騎手は36歳。騎手としてあぶらが乗り切
っている時、こうした名馬にめぐり会えるものなのだろうか。
武豊騎手には今も語り草になる名馬と出会いは多かった。メジロマックイ
ーン、オグリキャップ、スペシャルウィークなどなど、数え上げればキリが
ない。しかし、今年のディープインパクトは、先輩名馬たちのどれとも異な
った雰囲気を漂わせる馬である。
平成14年(2002年)生まれのサラブレッドは8500頭近い。牡馬と生まれた
以上、みんなが「ダービー」を夢見る。それほどダービーはほかのレースと
は違うという認識で一致している。本来は、それだからこそ賞金も日本一で
あるべきなのだろうが、それはさておいて、久しぶりに無敗のヒーロー誕生
がかかる今年のダービーは、見どころ満載だ。