【トーク】
−中央競馬に物申す−


10年目の飛躍

 ハイレベルで伯仲戦が予想された今年の桜花賞は、前年の売り上げをわず かながら下回った。桜花賞レコードでの決着、レースそのものも見応えがた っぷりで、そちらは予想通りだったが、売り上げの方が残念だった。しかし、 こういうレースは客を呼べる。  レースは非常に珍しい結果を見た。1着ラインクラフト、2着シーザリオ がともにデビュー以来、ずっと福永騎手が乗っており、クラシックでその2 頭が叩き合うというのは、最近ではちょっと記憶にない。  この結果が象徴するように、今年の福永騎手は快調だ。勝ち鞍もだが、G I2勝を含む重賞7つ。デビュー10年目の区切りの年に大きくはばたいた。 そういえば、幸騎手が牝馬三冠を制したのもデビュー10年目だった。何かが 変わる節目、福永騎手の場合は、それがいい方向へ出た。  父親の福永洋一さんは年間131勝の、当時では考えられないような記録を作 って、天才の名をほしいままにしたものだ。時代が移って、いい騎手にいい 馬がより集まる現在、当時と比較はできないにせよ、131勝を上回るかもしれ ないという話題は大変なことであろう。  福永騎手のJRA競馬のGIは8勝。そのうち6勝が1600mである。マイ ルと縁の深いジョッキーなのは確かだが、今年はオールマイティの活躍が大 いに期待される。天皇賞・春のリンカーン、ダートのメイショウボーラーな どなど。10年目はひと味もふた味も違うんだというところをファンにアピー ルする。