
【トーク】
−中央競馬に物申す−
頑張る柴山騎手
3月デビューの公営・笠松出身の柴山雄一騎手の頑張りがことのほか目に
つく。安藤、小牧、赤木騎手に次いで4人目の転身ジョッキーだが、27歳と
若いだけに、いったん勢いを得ると、その威力は相当なものだと、改めて感
じている。
主に中京、福島のローカル競馬ではあっても、3月からこっち、早くも10
勝ラインを突破は見事というほかはない。4月2、3日の福島競馬では24レ
ース中23レース騎乗という、1節(2日間)の最多騎乗タイの記録も作った。
勝てば依頼騎乗が増え、いい馬も回ってくる。好循環の典型ともいえるだろ
う。
柴山騎手を育てた笠松競馬は、今年度こそ継続したが、先行きが不透明の
状態である。笠松に限らず、地方競馬は一部を除いて、非常に苦しい台所事
情を抱える。北関東では年末に高崎、この3月で宇都宮競馬が廃止され、そ
の地方に競馬がないという事態を招いている。競馬ファンにとっては悲しい
時代になったものである。
しかし、笠松競馬は馬も人も大物が育つ地である。オグリキャップがそう
だ。ライデンリーダーもいた。騎手は安藤勝己騎手をはじめ、川原騎手など
は中央のファンにもおなじみの腕達者だ。こういう競馬場をなくしてはなら
ないと思うのは少数の意見だろうか。
来年には5年以内に20勝以上を2回という内規をクリアして、一次試験免
除の岩田、吉田稔騎手が中央入りするだろうし、柴山騎手と同じように、一
次試験から挑んで合格通知を手にするジョッキーがいるかもしれない。実績
のある騎手はともかく、若手、中堅で転身を目指す向きには、今回の柴山騎
手の活躍に勇気づけられることだろう。