
【トーク】
−中央競馬に物申す−
異色の新人騎手
3月。新人ジョッキーがデビューする月である。関西の藤岡、関東の松岡、
この2人が初めて重賞を制するなど、若い力が徐々に台頭しつつある印象も
受ける。「明日の武豊」を目指して、今年は関東4人、関西2人と、地方か
らの転身、返り咲きそれぞれ1人の8人がデビューする。
松田国厩舎の鮫島良太君は佐賀所属で、JRA競馬にもなじみの深い鮫島
克也騎手を父に持つ。模擬レースを連勝したり、早くも素材のよさをうかが
わせ、注目を集めている。父子ジョッキーでは船橋の石崎(隆之・駿)親子
などがいるが、地方と中央に分かれての父子ジョッキーは異色であろう。
異色といえば、笠松競馬から転身の柴山雄一騎手もその1人。地方からの
転身は安藤、小牧、赤木に続いて4人目。一次試験からは赤木騎手に次いで
狭き門を通過した。27歳、減量の恩典はないものの地方7年間で390勝以上、
昨年95勝(東海地区8位)のキャリアが補うに違いない。
返り咲きの西田雄一郎騎手は道交法違反の責任を取って平成12年度の騎手
免許を返上、一からの出直しで、このたびめでたく合格通知を手にした。5
年間もの空白は簡単には埋まらないかもしれないが、苦境に耐えた日々が大
きくプラスされると信じる。
武豊騎手がいて、外国人騎手の短期免許も年々増加の傾向。加えて、地方
競馬の腕達者が毎週のように参戦するから、若手ジョッキーの出番が少ない
のが、現在のJRA競馬の騎手事情である。しかし、若い芽が育たないと活
性化しない。新しい風を送り込んでもらいたいものだ。