
【トーク】
−中央競馬に物申す−
すさまじいペース
武豊騎手がすさまじいペースで勝ち星を量産している。2開催16日が終了
した時点で46勝、勝率3割1分9厘、連対率が4割7分9厘の高さだ。昨年
の同時期は37勝、連対率4割1分7厘で、これも凄いが、さらにその上をい
く今年は、もう表現のしようがないほど。ほかの騎手の発奮を促したいが、
進化を続ける武豊騎手の前にはお手上げ状態のようである。
中央競馬で年間200勝は「夢」と思われていた。トリプル開催などがあるの
で、どんなにうまく調整しても、1年で100日ちょっとしか騎乗できないから
である。それが一昨年に現実のものとして、昨年は記録を伸ばして2年連続
の200勝超え。そして、今年のハイペースである。いずれまた海外遠征の話が
出てくるだろうが、このままのペースだと250勝をクリアしてしまう。
昨年、一昨年は勝ち星を大きく伸ばしたものの、クラシックに縁が薄く、
その点だけが残念だったに違いない。今年、そのクラシック戦線で主役にな
りそうな馬とめぐり会った。ディープインパクトがそれで、2連勝の内容が
ケタ違い。これほど瞬発力にたけた馬には、かつてお目にかかったことがな
い。
長引く不況で中央競馬も最高4兆円の売り上げが、昨年はとうとう3兆円
を割り込んだ。こういう時代に中央競馬だけが我が世の春でも困るが、人気
の底上げはぜひ必要である。そのためにも、かつてのハイセイコーやオグリ
キャップのようなカリスマ性を持った馬の出現が待たれる。
そして、その馬とコンビを組むのが武豊騎手なら、競馬に対しての興味が
甦ってこないでもないだろう。ディープインパクトはそういう馬になりうる
資質を持っているとみられる。馬と人とでクラシック戦線を盛り上げること
が売り上げの増加にもつながる。