【トーク】
−中央競馬に物申す−


プラスでスタート

 05年のJRA競馬は例年通り、5日に中山と京都で幕を開けた。中山に50 891人、京都は50563人のファンが詰めかけた。中山金杯こそ前年比微減であ ったが、中山と京都のトータルで308億円余りを売り上げ、前年の初日を1% 上回った。  04年は紛争、台風、地震のみならず、暗い世相を反映してか、おぞましい 事件が相次いだ。競馬に限っても、高崎競馬が昨年12月31日をもって、81年 間にわたる歴史に幕を下ろした。地方競馬の冬は極寒だ。中央競馬もまた、 このところ年々売り上げが減っている。その中にあって、わずか1%でも前 年を上回ったことは、幸先がいいといえるだろう。  中山金杯は、夏の北海道戦以来だったクラフトワークがブランクを物とも せず人気に応え、横山典騎手にJRA重賞80勝目をプレゼント。一方の京都 金杯は、ハットトリックがまたしても末足を爆発させ、これで6戦5勝とし た。  この日、武豊騎手は京都金杯を含めて5勝、初日にして早くも指定席につ いた。今からこんなことをいっては気が早すぎるかもしれないが、この分な ら、3年連続の200勝も間違いないようにも思われる。武豊騎手の健在ぶりは 当然として、今年は東西の金杯でスターホース候補が飛び出したのが何より だった。  とりわけ、京都金杯を制したハットトリックは、昨年5月デビューで、そ の2戦目に上がり3ハロン32秒9という、とてつもない数字を弾き出した馬であ る。道中はハラハラさせて、ゴール前で一気という競馬の醍醐味を満喫させ てくれる、近年にはちょっとないタイプの馬である。ここ数年、武豊騎手は 牡馬の強豪と縁が薄いが、ようやくめぐり会えた大物で、05年を暴れ回る予 感がする。