【トーク】
−中央競馬に物申す−


注目浴びる新人の女性騎手

 ゴルフや卓球の「アイちゃん」や、先のアテネオリンピックの柔道、マラ ソンなどで、女性の活躍が目立った。今年に限ったことでなくて、どの社会 にも女性の進出がよく聞かれる。そういえば、先日来、テレビなどで「女性 天皇」も話題になったものだ。  地方競馬の熊本・荒尾競馬所属の新人・岩永千明(いわなが ちあき)騎 手は22歳で今年の4月にデビュー。5月26日に初勝利を挙げたと思えば、11 月27日には20勝に到達した。この時点で153戦20勝、2着26回で勝率1割3分、 連対率3割は、女性でなくても新人騎手としては破格の数字といってよい。  10月20日、荒尾競馬場で全日本レディース招待戦が行われた。2つのレー スの合計ポイントで優勝を決める方式で、ワールドジョッキーズシリーズと 同じであるが、そのシリーズで1、5着の岩永騎手が1位を物にした。JR Aの牧原由貴子騎手が2位。この招待戦には、現役女性ナンバーワン・東海 の宮下瞳騎手(27歳、300勝ジョッキー)も出場していたが、堂々たる優勝だ った。荒尾競馬というスポットを浴び難い地にあって、岩永騎手の出現は、 地元のマスコミを賑わせた。  JRAには現在、牧原、西原と2人の女性騎手がいる。当初はもっといた が、なかなかチャンスがめぐってこず、とうとう2人に減ってしまった。女 性ジョッキーを含めて、大半の若手ジョッキーの出番が少なくなっているの が、JRA競馬の実情である。競馬はむろん馬が主役だが、それを操るジョ ッキーの存在は欠かせない。それも、ベテランと若い力のバランスが取れて こそ、一層活性化する。荒尾では、女性新人騎手の活躍が活性化をもたらせ るかもしれない。JRA競馬にも、そんな若いエネルギーがほしい。