【トーク】
−中央競馬に物申す−


アッという間に師走

 気がつけば、カレンダーが最後の一枚になっていた。オリンピック、酷暑、 地震などなど、いろいろあった2004年なのに、アッという間に月日は流れて いく。いいことは少なかった。端的にいえば、悪いニュースばかりだったか もしれない。最近では立て続けに新潟地方を襲った災害に、やりきれない思 いを抱く。  師走。昨年の今ごろは、高知競馬のハルウララが連敗して人気が出るとい う奇妙な現象を起こしている。勝てないヒロインは瞬く間に日本中の注目を 浴び、遂には武豊騎手とのコンビで、テレビにも生中継されることになった ほどのフィーバーぶりにつながった。 こうしたブームは起きたが、地方競馬は財政難で廃止に追い込まれたり、 廃止を検討しているところが多く出てきた。長引く不況が原因に違いなく、 やむを得ない事情ではあるのだろうが、ギャンブルだから赤字即廃止構図は 考えさせられる。いい時は、その自治体を潤していたものだ。地方競馬の相 次ぐ廃止は、競馬そのものの存続にもかかわってくる。 それはさておき、JRA競馬がもうひとつ盛り上がってこないのは、アイ ドルホースが出現しないことにも原因がありそうだ。かつてオグリキャップ が復活したグランプリでは大きなウェーブがスタンドを包んだ。ハイセイコ ーの時には、ファンが殺到、ラチか何かがこわれた記憶がある。  カリスマ性をもった馬はつくろうとしてつくれるものではない。何かの弾 みで火がつき、それが広がっていくのかもしれない。今年の2歳に、そうい うムードを漂わせた馬がいるだろうか。新しいカレンダーに取り替える前に、 そんな魅力にあふれた馬が出現してほしいものだ。