【トーク】
−中央競馬に物申す−


地方馬と地方騎手奮闘

 台風の爪跡が生々しい時に、新潟地方を襲った大地震。本震並みの余震が 続くところ、いっぺんに寒くなったことも手伝い、被害は大きくなるばかり だ。いつ、これが収束を迎えるのだろうか。阪神大震災の時もそうだったが、 何とも痛ましい。競馬どころではないかもしれないが、気を取り直して仕事 を続けよう。  先の菊花賞は1600万下の格下馬デルタブルースが好位から抜け出した。皐 月賞馬、ダービー馬は不在ながら、ダービー2、3、5、8着馬が人気して、 それらを下しての勝利だから、大いに褒められよう。鞍上の岩田騎手は兵庫 県競馬のみならず、地方競馬を代表するジョッキーの一人で、今年もすでに 300勝近い勝ち星を挙げている。  それほどのジョッキーをして、「何が何だか分からない。必死に追った」 と言わせるのだから、中央のGI、なかんずくクラシックレースというのは、 身の震える舞台なのだろう。それにしても、広いコースの3000bの長丁場で、 過去一度しか乗ったことのない馬の能力をいかんなく発揮させたものだと感 心する。  今年の菊花賞は、ある意味ではホッカイドウ競馬所属のコスモバルクが主 役だった。皐月賞2着、ダービー8着、秋はトライアルのセントライト記念 をレコードV。人気の中心にふさわしい成績で臨んだ。力尽きて4着。だが、 代わって躍り出たのが地方所属のジョッキーだった。  地方競馬は不況のあおりを食って、どんどん廃止されていく。そんな中に あって、ホッカイドウ競馬のコスモバルク、高知競馬のハルウララ、荒尾競 馬のキサスキサスキサスが出現した。そして、今度はジョッキーがクラシッ クレースを勝った。逆境の中でのこの働きには、ひと筋の光を見た気がする。