【トーク】
−中央競馬に物申す−


なるか初の年間100勝

 昨年、武豊騎手によって、夢といわれたJRA年間200勝が達成された。 その武豊騎手は、今年はさらに白星を量産の勢いにある。この人は例外中の 例外として、年間100勝は、JRAの騎手にとって、大きな勲章であるのは 間違いない。  以前のように厩舎制度が確立していれば、なかなか100勝に届かなかった が、フリー化した現在は東西で何人かは、この大台に乗せる。現に、今年は 武豊騎手をはじめ、安藤、藤田、柴田善騎手と、4人が100勝を超えている。 こうして100勝が身近に感じられる昨今ではあるけれど、それでも、この数 字は5人か6人でしかない。それは、一流ジョッキーの証しでもある。  福永騎手は4回阪神競馬が終了した時点で74勝。昨年の同期は63勝、最高 の89勝を挙げた一昨年でさえ66勝だったから、このペースを維持していくと、 初の年間100勝が視界に入ってくる。デビュー時から注目を浴び続け、期待 に応えるような順調な歩みで、先般は通算600勝をクリアした。まだ27歳、 もっともっと進化を続けるジョッキーの一人だと思われる。  父親の福永洋一さんは昭和54年3月4日に落馬事故に遭い、そのことで騎 手生命を断たれたが、順調なら中央競馬のありとあらゆる記録を塗り替えた であろう大ジョッキーだった。同期に柴田政人調教師、岡部騎手など錚々た る人がいた中で、ずば抜けていたのだから、その凄さはオールドファンなら ずとも想像がつく。  福永騎手は、その天才騎手の長男である。すでに桜花賞、オークスと2つ のクラシックを制し、海外のGTも勝った。さすがに血は争えない。今年は 手を伸ばせば届くところに年間100勝が見えている。チャンスは確実に物にす べきで、それを果たした時には、またさらにひと皮むけた福永騎手が誕生す るに違いない。あと3か月の健闘を祈ろう。