
【トーク】
−中央競馬に物申す−
凱旋門賞挑戦
10月3日にフランスのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞に出走すべく、
タップダンスシチーが9月26日午後5時の便で、関西空港から飛び立つ。J
RA所属馬が凱旋門賞に挑むのはエルコンドルパサー以来で、そのエルコン
ドルはすんでのところで金星を逃したものだ。
エルコンドルパサーの場合は、環境になれさせるため、ヨーロッパへ長期
滞在だった。前哨戦で結果を残し、本番でもある程度以上の好走が予測でき
た。一方、タップダンスシチーは到着して、すぐに本番レースを迎える。厳
しい戦いには違いない。
馬も初めてなら、佐々木晶師、佐藤哲騎手もまた、ヨーロッパ遠征は初め
て。海外遠征が頻繁になった昨今とはいえ、世界的な大レースともなると、
通常以上の緊張感が伴うだろうし、彼の地の芝は日本のそれとは全くの異質
のようである。春の天皇賞馬イングランディーレがイギリスであそこまで大
敗を喫したのも、違いすぎる環境と無関係でないと思われる。
タップダンスシチーは一昨年、すなわち5歳の秋から急激に台頭したアメ
リカ産馬だ。それまでも決して弱い馬ではないが、精々が重賞で2着か3着
に食い込む程度の存在でしかなかった。大器晩成の典型ともいえて、昨年、
今年の活躍は目覚ましいものがある。
そんなタップダンスシチーをもってしても、アウェーでぶっつけ本番とい
うハードルは相当高い。だが、たとえ今回は通用しなくても、その経験は佐
々木晶師、佐藤哲騎手が今後に生かすだろう。世界の大レースをじかに接す
ることのプラスアルファは、計り知れないほど大きい。とまれ、健闘を祈る。