【トーク】
−中央競馬に物申す−


超良血馬に史上最高値

 7月12、13日に苫小牧市ノーザンホースパークで行われた「2004セレクト セール」は大変に盛況であったという。初日に4億9000万円、2日目も2億 円以上で取り引きされた馬がいたと、各スポーツ紙が大きく紙面を割いてい た。  これまでのセリで最高値は3億5000万円だった。それを含めて2億円台と いうのはさして珍しくなくなった昨今だが、さすがに5億円近い取り引きに は驚かされた。偉大な種牡馬サンデーサイレンス産駒がいない初めてのセー ルで史上最高値がついたのも、不思議な現象であろうか。  我々、庶民の感覚からすれば5億円などという金額はピンとこないほどの 数字だ。ダービーの1着賞金が1億5000万円だから、単純に計算して、その ダービーを3回勝っても追いつかない大変な高額である。繁殖馬としての価 値が、この高値を呼んだのだろうか。  これまでセリで突出した高値がついた馬は、不思議と競走成績が凡庸だっ た。高いから走るわけでなく、そのへんがまことに難しいと痛感する。サン デーの仔でクラシックホースのダンスインザダークに、名牝中の名牝エアグ ルーヴの仔が、そんなジンクスを打ち破るか。順調にいけば2006年デビュー で、その時が待ち遠しい。  地方競馬には連敗で人気が出たハルウララ、逆に20連勝以上もしたキサス キサスキサスなどが話題を生んだが、中央競馬にはそういうアイドルホース 的な存在がいない。かつてのハイセイコー、オグリキャップ、ナリタブライ アンのような馬の出現こそ、中央競馬を活気づかせる。その意味でも、この 超良血馬の活躍が望まれる。