
【トーク】
−中央競馬に物申す−
サンデー産駒の驚異
あれだけ多くのGIを勝ちながら、クラシックレースに縁がないなんて、
競馬会の七不思議といえたかもしれない。その藤沢和師がとうとう桜花賞で
クラシックを制した。それも圧倒的な強さで。ダービー2着2回、桜花賞で
もスティンガーなど有力馬を擁しながら勝てずだったのとは対照的に、何と
あっさり勝ってしまったことか。
ダンシングキイは、ダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスイン
ザムードと、3頭のクラシックホースの母となり、ほかにダービー2着、現
種牡馬で活躍中のエアダブリンも生んだ。これほどの名繁殖牝馬には、この
先もちょっとお目にかかれないだろう。つい先日(3月末)、21歳で死亡が
何とも惜しまれる。
父も母も亡くしたダンスインザムードが桜のヒロインを演じた。競馬の世
界では、死んだ馬の仔は走ると、よくいわれるが、それを地でいった感。サ
ンデーサイレンスはともかくとしても、エンドスウィープ産駒の活躍などを
みて、なるほどとうなずけるし、一方で不思議な因縁といったものも感じて
しまう。
感傷はともかく、キャリアと距離に一抹の不安を抱かせた桜花賞の快勝で、
オークスは血統的背景からも、がぜん優位な立場になることは確実だろう。
クラシック1勝を境に、藤沢和師がどんどんクラシックホースを送り出すか
もしれない。
桜花賞18頭中の8頭がサンデー産駒で、結果が1、2着。その前に行われ
た忘れな草賞は6着までを占めた。サンデーサイレンスは死んで、ますます
勢いを増すが、その仔も今年の2歳が最後。偉大すぎて、その牙城に迫るラ
イバルが不在だったのは、こうなってくると、まことに残念。数年後の種牡
馬の勢力図がどのようになるのか、今のところは見当がつきかねる。