【トーク】
−中央競馬に物申す−


皮肉な置き土産

 SARSにおびえ、イラク攻撃に心を痛めた昨年から、今年はアメリカの BSE問題に続いて、鳥インフルエンザの蔓延。そうかと思えば、昨年の夏 は猛暑と冷夏が両極端であった。ひどい雨にたたられた地域も出た。病気も だが、異常気象はもっと怖い。今年の春から夏にかけては、どういった現象 が表れるのだろうか。  何かが狂っている感じの昨今だが、JRA競馬の方は、開催が順調に消化 できている。そして、クラシックシーズンが訪れた。すでに桜花賞トライア ルの3レースが済み、皐月賞トライアルも今週はスプリングSと若葉Sが組 まれている。平和な日本に感謝。  桜花賞トライアルの一つ、チューリップ賞はエンドスウィープ産駒が人気 に応えた。死亡した種牡馬の仔は走るとは、よくいわれるが、その通りで、 今年の3歳はエンドスウィープ産駒が早くも2つの重賞を制し、牡牝とも主 役クラスの活躍が期待できそうで、今さらながら、その死が惜しまれる。  一方、皐月賞トライアルの弥生賞は、異色のホッカイドウ競馬所属コスモ バルクが優勝した。これでJRA競馬の芝は負けなしの3連勝。それも、先 の阪神でミスティックエイジ、ブラックタイド、今回はメイショウボーラー、 フォーカルポイントなどを一蹴しており、道営所属馬初のクラシックホース 誕生かという声が聞こえる。  その父ザグレブは愛ダービー馬で期待されての輸入だったが、結果が出な いということで、すでに日本にいない。日本を去ってからコスモサンビーム、 コスモバルクが出現するという皮肉さである。予期しない、しかし、大きな 置き土産だった。今年のクラシックは例年とは趣がちょっと異なるが、それ もまた興味津々であろう。