
【トーク】
−中央競馬に物申す−
セン馬にも全面開放を
先号で外国産馬に全レース開放を提言したが、その前にセン馬に全レース
開放すべきかもしれない。皐月賞、ダービー、菊花賞の三冠レースや天皇賞
などの出走資格は牡および牝馬で、セン馬(去勢馬)にはその資格がない。
外国産馬には狭くても道は通っているが、セン馬には、その道がぴたりと閉
ざされている。
優秀な能力を後世に残す、あるいは伝えるという観点から、JRAの根幹
競走は牡、牝に出走が限られ、たとえどんなに強くても、セン馬は同じ土俵
に上がれない。立派な血、優秀な能力を伝え、改良を重ねて、今日にサラブ
レッドがある。それはひと口では言い表せないほどの労力であったに違いな
い。だが、それがセン馬の閉め出しの理由になるのだろうか。
優秀な成績の良血馬が、たとえばダービーでセン馬に敗れたとしても、そ
れが将来のキズになるはずもない。むしろ、強いセン馬がいるなら、それを
打ち負かしてこそ、真のチャンピオンといえる。
米や南半球ではセン馬だからと差別されない。かつてアメリカのジョンヘ
ンリーというセン馬ジャパンカップにやって来た。当時の世界賞金王で、人
気の方も大したものだった。豪のベタールースンアップもそう。日本でも最
近はセン馬が増えているけれども、大物級はマグナーテンなど数えるほどし
かいない。
血を残すことは大切だが、競走馬として、より高いステージを目指すには
去勢がベストと判断されたのなら、それはそれでいいわけで、繁殖云々は先
の話である。去勢という行為の是非はともかく、セン馬というだけで、JR
Aの最高峰レースに出走できないというのは不公平このうえない。